ユナイテッド航空、輸送能力削減を前に利益低下を予測

ユナイテッド航空も、今年第2四半期の旅客数としては過去最多を記録したことを祝しつつ、第3四半期の利益が前回の予測を下回ると予想し、多くの米航空会社に追随している。

この夏、旅行者がこれまで以上に飛行機に乗る中、米国の航空会社は過剰な準備を行い、多くの航空会社が航空運賃の値下げを余儀なくされている。例えばデルタ航空は、今年のパリオリンピックとパラリンピックは他の世界的なスポーツイベントほどの人気がないことから、それに備えて準備した過剰な座席数だけで1億ドルの損失を見込んでいると報告した。

ユナイテッド航空は、9月末に終了する第3四半期の調整後利益を1株当たり2.75ドルから3.25ドルと予測している。これまでの予想利益は3.44ドルだった。

ユナイテッド航空は国内線の座席数を3%削減し、価格設定の改善につなげる予定だ。ロイター通信によると、大手航空会社は7月に昨年より6%多い国内線の座席数を予定している。航空運賃は6月に5.6%下落した。

「世界最高のロイヤルティプログラムと一流の顧客サービスに加え、プレミアム顧客、ベーシックエコノミー顧客、国内出張者によって築いてきた収益の多様性という優位性により、当社の利益率は業界トップクラスに迫る勢いで高まった」とユナイテッド航空のスコット・カービー最高経営責任者(CEO)は第2四半期の業績発表で述べた。

「今後、複数の航空会社が赤字の輸送能力をキャンセルし始めており、第3四半期後半には大手航空会社の中で単位収益がトップになると予想しています。ユナイテッド航空は、業界全体の国内線輸送能力が調整される瞬間に備えて長い間準備してきましたが、今やその転換点がわずか30日後に迫っていることは明らかです」とカービー氏は続けた。

予測では第3四半期の利益は減少すると見込まれているが、ユナイテッド航空にとって第2四半期の成果は喜ばしいことばかりだ。同社は第2四半期の旅客数で同社史上最多の4,440万人を輸送し、旅客数の記録を塗り替えた。また、1日当たりの旅客数でも56万5,000人を輸送し、日別記録も樹立した。


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